SANKYO MAGAZINE

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2019.04.17

護衛艦の名前の話(前編)

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こんにちは、製版部のTです。

そろそろ暖かくなってきましたが、今年は春の十連休もありお出かけされる方も多いかと思います。
私は昔から軍艦・護衛艦が好きで時々横浜、横須賀、晴海埠頭に入港する艦艇を観に行くのですが、海上自衛隊の護衛艦と他国海軍の軍艦とでだいぶ違うなぁ、と思わされる事があります。
それは何かと言えば、フネの名前です。欧米に限らず、海外の軍艦は勇ましい名前や人名を持ったものが少なくありません。イギリス海軍のグローリアス、ヴィクトリー、アメリカ海軍のイントレピッドなどは勇ましい系の名前ですね。人名に関してはアメリカ海軍は半分以上人名じゃない?と思うくらい多いです。大統領の名前を始めとして、高名な政治家、軍人、一般の兵士でも勇敢な最期を遂げたり、英雄的な行為で艦名になったりします。変わったところでは、アメリカ海軍の駆逐艦なのに ウィンストン・S・チャーチルとイギリスの首相の名前がついていたり、第二次大戦中、日本の潜水艦に乗艦を撃沈され、5人兄弟が一度に戦死した悲劇にちなんでザ・サリヴァンズと兄弟で一艦の艦名になったケースもあります。

日本海軍、海上自衛隊では人名を持ったフネはありません。明治の初め、明治天皇が人名由来の艦名をつけて、もし沈んでしまったら元の名前の人に失礼ではないか、と言われて人名をつける案は沙汰止みになった、という話もありますが定かではありません。
そのため現在の海上自衛隊でも「いせ」「かが」などの旧国名、「まや」「こんごう」などの山岳名、「せんだい」「じんつう」などの河川名、「しらぬい」「さみだれ」「すずつき」などの花鳥風月、自然現象などちょっと雅な艦名が多いのが特徴です。強そうな名前もスマートを旨とする日本海軍、海上自衛隊では、野暮ったいという事で避けられているのかも?

ただ、ちょっと微妙な艦名もあって、それはおそらく海上自衛隊で一番有名な自衛艦(戦闘艦ではないので護衛艦ではありません)である砕氷艦しらせです。
そう、しらせは海上自衛隊のフネなんです。文部科学省の予算で建造されており、文科省は砕氷艦ではなく南極観測船と呼んでいますが、船長ではなく艦長であり、艦長は海上自衛隊の1等海佐(海軍大佐)が勤めています。しらせといえば南極探検で有名な白瀬中尉から取ったんじゃない?と思われるかもしれませんが、さにあらず白瀬中尉にちなんでつけられた白瀬氷河から取った、という回りくどい事になっています。つまりちょっと苦しいですが地名由来ですね。なぜこんな事をしたのかというと、防衛省の艦艇命名基準に「人名」が入っていないからなのです。
でももし白瀬中尉が山田とか鈴木のようないかにも人名っぽい名前で「山田氷河」とかだったら艦名にはならなかったかもしれませんね。

砕氷艦しらせは南極が夏の間活動しますので、日本が夏の間は日本にいます。4月上旬には帰国予定で横須賀所属なので運がよければ海上自衛隊横須賀基地に巨大なオレンジの姿を見ることが出来ます。機会があればみなさんもヴェルニー公園のあたりから見学されてみてはいかがでしょうか。

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